こんにちは。
今日は関西地方は朝から雨降りでしたね。
2月19日は雨水(うすい)の日。今日が「雨水の入り」で15日間(3月15日まで)雨水という期間の区分になります。
太陰暦で暦を表していた頃には、季節の移り変わりを二十四節気という区分で表していたのですね。農業にかかわる方々にとってはそろそろ次のシーズンの準備をはじめる目安となりますし、多くの方々にとっても新年度への切り替わりが近づいてきたな、と感じ始める時期でしょう。また、学校に通う子供たちも3学期の終わりに差し掛かります。
今日のような雨の朝は、思い出すことがあります(あまりよい話ではありません)都心部での2017年の出来事です。小学校3,4年くらいの赤いランドセルを背負った女の子が、傘を持たずにずぶ濡れになって歩いていました。何か事情があったのでしょう。
その女の子の近くには何人もの通勤途中の大人が歩いていましたが、誰も彼女に声をかけて傘に入れてあげたりしないのです。雨は勢いよく降り続けています。僕は運転する車を停車しようとしたのですが渋滞中なので出来ずに、彼女が私鉄の地下へ通じる階段を下っていくところをミラーで確認して通り過ぎてしまいました。
フィルムコンサート
昭和の頃、僕が10代半ばのころ、大阪の「中之島中央公会堂」で開催されたビートルズ(The Beatles 英ロックミュージシャン)のフィルムコンサート(死語?)に初めて行った時も強い雨でした。
大きなスクリーンと左右に設置された大きなスピーカーで、コンサートの映像や映画が上映されます。今思い起こしても、キレイな音とは言えないのですが、特に曲の低音(ベース)が会場全体にずっしり響いてすごく迫力があって、わざわざ電車で遠いところまで来て、阪急梅田駅で降りてから迷子になって、ジーンズの裾を雨でびしょびしょに濡らして、息を切らして上映時間ぎりぎりにやっとたどり着いたけど、大いに楽しめました(笑)
また、京都大学西部講堂。 ローリングストーンズ(The RollingStones 英ロックミュージシャン)はじめ、さまざまなドキュメンタリーフィルムの上映があれば、自転車で駆けつけて、安い入場料(+ワンドリンク代必要だったような?)で上映会だけではなく、西部講堂の「何か」を感じとることが出来たように思います。
もっとも、ここで行われた、伝説のポリスの来日公演(The Police 英ロックミュージシャン:1980年公演)には残念ながら行けていません。当日色々なことがあったようですが、これほどまでに世界的に大ブレイク中のアーティストがここでやろうとした心意気をすごいな、と感じました。
あ、つい、古い話ばかりになってしまいましたが、この間すごくよかったよー!!とある女性からのコンサート評を聞きました。
フェスティバルホール
浜崎あゆみの大阪公演。前から2番目の席だったようです。
ドームや体育館などのスポーツ施設での公演ですと、最前列からでもステージからの距離はありますが、フェスティバルホールなら緩やかにラウンドしたステージに沿って観客席が配置されているので、「あゆの汗が見えた!」 「あゆの化粧の香りがした!」と、目を輝かせて嬉しそうに飛び跳ねて、話してくれたのも十分頷けます(笑)
そのフェスティバルホール、好きなホールのひとつですが、2004年に上原ひろみ と オスカー・ピーターソン(Oscar Emmanuel Peterson カナダ出身 ジャズピアノミュージシャン)のダブル公演を観にいったのを最後にご無沙汰しているので、また行きたいです。
そのダブル公演、売り出し中の新鋭ジャズピアニスト上原ひろみとはいえ、ここではもちろん大御所の前座ですが、外国人ベーシスト&ドラマーを従えての若さ溢れるパンチの効いた演奏で会場を沸かせたあと、いよいよジャズ界の巨匠の登場となりました。ただ、79歳の年齢もあって、舞台中央のピアノまで歩いていくのに時間を要した彼の演奏は、予想していたよりも短い演奏時間で幕が下りたのかも知れません。
僕が座っていた席の後ろの列に、小学生の女の子とそのお母さんがおられたのですが、講演のあと、女の子が「ママ、あんまり良くなかったの?」と母親にたずねる声に「ううん、全然そうじゃなくて・・・少し物足りないかな?と思っただけ」と静かに返事をするのが聞こえました。
カナダ・モントリーオール出身のオスカーピーターソンはそれから3年を待たずして、2007年のクリスマス前に亡くなりました。 僕も、演奏時間がとても短かったのでやや物足りなくは感じましたが、その圧倒的な演奏技術力から生み出される、心地よいスイング感は、公演前に赤ワインが注がれたグラスを持って談笑するジャズファンたちの期待を裏切ない、素晴らしいものでした。